当院は、前院長佐々木治夫が、昭和45年小諸市荒町に、佐々木耳鼻咽喉科気管食道科を開設したことに、端を発します。その後昭和48年に、現在地に移転、専門の耳鼻咽喉科のみならず、ホームドクターとして、 地域医療の一翼を担ってきました。

 現院長の田中映子は、小諸厚生病院に耳鼻咽喉科医長として、平成3年より勤務。耳鼻咽喉科専門医として外来、入院、手術などの診療のほか、耳鼻咽喉科領域の緊急疾患も多数取り扱ってきました。平成18年より当院に勤務、父である佐々木治夫と共に、診療を開始しました。

 耳鼻咽喉科領域のあらゆる疾患を取り扱っております。最新の知見に基づく診療も積極的に取り入れており、めまい領域では、良性発作性頭位めまい症に対する耳石器置換法(Epley法など)も取り入れ、薬物に頼り過ぎない治療を心がけております。一方、昨今のストレス社会の影響で増加していると思われるメ二エル病や、「耳がつまった感じ」を特徴とする急性の難聴などでは、病気の時期に合わせた、きめ細かい治療を行っています。鼻やのどの炎症、特にアレルギー性鼻炎は、季節によって非常に多い病気です。最近は、薬もたくさん種類が出ており、患者様の生活状況、症状、初見を総合的に考慮すると、かなり有効であることが多いです。また、手術療法についてのご質問にも、対応しております。

 やや特殊な診療としては、特に歌声の音声障害が上げられます。田中自身が、長年にわたり、声楽を愛好しており、歌声のトラブルに関して泣、身をもって体験しているため、患者様の悩みに、親身に対応することが出来ます。日々の診療で、もっとも大切に考えているのは、丁寧な説明です。耳鼻咽喉科領域は、直接目に見えないことや、CTやMRIでも異常が映し出されないこともあるため、患者様が 強い不安を抱いていることがよくあります。一つ一つの疑問に対し、丁寧にお答えすることは、患者様の病気に対する理解につながり、それが治療に結びつくものと考えています。患者様にも、わからない点は、ご遠慮なく、納得行くまで質問していただくよう、お願い申し上げます。子供さんもたくさんいらっしゃいますが、出来る限り恐怖心を与えないよう、わかりやすい言葉で説明するよう心がけています。スタッフ一同、子供さんにも積極的に声をかけ、リラックスし、安心して治療が受けられるように心がけています。

 当院は、基本的に、院外処方を行っています。薬と言うのは文字通り、毒にも薬にもなりえます。その方の体質、他の薬との飲み合わせ、他にかかっている病気などを合わせると、Aさんに対して非常に有効な薬もBさんには致命的な毒物となることもあるのです。また、量や薬品名の間違いなど、避けなければならないにもかかわらず、犯してしまう過ちもあります。このような事態を出来る限り避け、患者様の不利益にならないようにするには、出来るだけ多くの専門家の目で確認するしかないと思います。薬剤師さんは薬のプロですので、こちらが気づかなかったような不注意を指摘してくださることもあります。近隣に薬局がないため、患者様にはご迷惑をかける場合もありますが、どうぞ、ご理解のほどよろしくお願いいたします。